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志貴っちMOVIE FT Daum http //tvpot.daum.net/clip/ClipView.do?clipid=418097 FTの両志貴ムビのようです。 星のさっちん FT nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm945717 The Second Coming PS2 Daum http //tvpot.daum.net/clip/ClipView.do?clipid=418213 BLUE SLY AC nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm503370
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幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE- 機種:NS,PS4,PS5,Xbox1,XSX,PC 作・編曲者:川上領、武田葵、吉永涼、佐藤裕之、佐野広明、山田一法、R・O・N(主題歌) 開発・発売元:インティ・クリエイツ 発売年:2023 概要 『ラブライブ!サンシャイン!!』のスピンオフアニメ『幻日のヨハネ』を基にした2Dアクション。 謎の海底ダンジョンに囚われた仲間たちの行方を追って、主人公・ヨハネが相棒のライラプスと共に冒険の旅に出る。 アイテム「楽譜」を持ったままヨハネの体力が尽きると歌の力でパワーアップして復活するという、同開発元の『ガンヴォルト』に似たシステムを持つ。 主な音楽はインティ・クリエイツ所属の作曲家が担当。 主題歌「Deep Blue」はヨハネの復活時で流れるサビのみのショート版と、スタッフロールで流れるフル版の2パターンがあり、以下の収録曲一覧には便宜上分けて記載するものとした。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE- Soundtrack CD 深海へのプレリュード タイトル画面 予感は潮風に乗って プロローグ1 未知なる海へ プロローグ2 海底Sanctuary 海底神殿 2023年108位 モンスター現る!? ボス登場 ここは負けられない! ボス戦 浄化される記憶 ボス戦勝利時 Serenity of Fading Light ボス戦勝利後 ヌマヅっ子のつどい 会話1 ただいま! ヨハネの占い屋 薄暗がりのWaterfall 洞窟 気が抜ける~! 会話2 砂に沈む古代遺跡 遺跡 やった!見つけた! 仲間加入時新能力獲得時 ほんわかのんびり 会話3 マグマ・DE・スリル 海底火山 占ってしんぜよう! 占い だだだだだだダークネス! Haunted Shipwreck 難破船 絡み絡んでツルの森 樹海 珊瑚ひろがる風の丘 珊瑚礁の丘 ふぅ、落ち着く 会話4 闇に揺らめく水晶光 水晶の洞窟 真相への糸口 会話5 暗黒の廻廊 禍神の祭場 闇の支配者 ボス戦(禍神の祭場) おっとざんねん! ミス 水底に射す木漏れ日 記憶の水底 2023年334位 ヌシ現る! ラスボス登場 いにしえのわたつみ ラスボス戦(第一形態) 凍える深淵 ラスボス変身 気合をいれて、最後の戦い! ラスボス戦(第二形態) 過去からのメッセージ ラスボス戦勝利時 つなぐ未来 会話6 サントラ未収録 Deep Blue (ヨハネver.) R・O・N 歌:ヨハネ(小林愛香)ヨハネ復活時 Deep Blue 歌:Aqoursスタッフロール 2023年71位 サウンドトラック 幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE- Soundtrack CD 限定版に付属。 関連動画 第ニ弾紹介映像
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FEZ セスタス 防具
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★★はじめに★★ このページはオンラインゲームFEZでの歩兵戦についてかいてゆくwikiです。
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FEZ セスタス 武器 武器の能力値は最大88らしい。 強化上限:88。 セスタスショップ 名称 LV 能力 強化回数 スロット数 エンチャ GOLD RING オーブ 備考 ビギナーナックル 1 49 10 2 1 - - - キノスタール 15 69 8 3 2 - 24 - メガセファラム 21 73 6 3 2 - - - ダーマケリュス 25 88 1 5 4 - - 97 ケリュトラ 40 88 1 4 3 - 528 - カジノルーレット LV20、能力88の赤甲と黒甲。 オフィ装備 能力88の黄ケリュトラ。
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炎は、決して一人だけでは燃え尽きない。 Fire never dies alone. ポータル 第6版 第8版 第9版] [[バトルボンド] 私が「熱戦」と言ったのはこういう意味ではなかったんだ。 ――タラスの船長、ジェファン "This isn t what I meant by facing the heat of battle! " ――Jefan, Talas ship captain ポータル・セカンドエイジ 烈火は燃え上がって雲海を照らし 周瑜はこれで曹操を破った。 "Spreading flames illumined cloud and sea Cao Cao went down; twas Zhou Yu s victory." ポータル三国志 火は自分だけ死ぬことは決してない。 Fire never dies alone. 第7版 【M TG Wiki】 名前
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ETERNAL BLAZE ◆NaLUIfYx.g 3人共黙って、互いの様子を伺う。 勝はフランベルジュを構え、なのはは先ほど見せた光球を作る準備を見せ、ヴィータは格闘戦を行う構えを取っていた。 3者別々の考え、しかし求めるのは目と鼻の先にあり、地面に散らばっている勝の支給品。 僅か、僅かずつであったが、3人はそれらの距離を縮めていった。 (このままじゃまずい……!) 勝はこの状況に不満を感じていた。 このまま行くと3人は、ほぼ同時に支給品を手に入れる事になる。 支給品を守り通す事――それは防ぐべき行為であり、1番優先となるべき行動。 出来る事ならばどんな事があっても守らなければならない。 この状況において、1番有利な状況にいるのは空を飛んでいるあの子。 靴には小さな羽根がついている。他に飛べる要素がない分、信じ難いがあれで空を飛んでいるのだろう。 ならば制空権は彼女にあると言っても過言ではなかった。 だから彼女がその羽根を閉じて、地面に降り立ったのは少なからず勝に動揺を与えた。 その理由は、羽根を展開する事で魔力を消費し続けるのはまずいと思ったからである。 しかし、逆を言えば今がチャンス、ここで2人が支給品を手に入れないように妨害するしかない! 勝は完璧なるスタートを切った。ヴィータもなのはもその速さの前には対応が若干ばかし遅くなった。 その若干ばかし遅くなった間に勝は屈みこんで、小さい石を何個か左手で素早く取り、なのはの方へと投げる。 利き腕でもないし、体勢も不十分。しかし牽制用としては十分過ぎる働きを得た。 目前へと迫った小石を寸での所で避けるなのは。 そしてそのままヴィータへと向かう勝。 (落ち着け、相手を殺すような真似だけはしちゃいけない!) 勝は自分がやるべき事を言い聞かせる。対するヴィータも防御の構えを見せていた。 ヴィータだけではない、もう1人――なのはもいる。故にここは一撃でしとめなければならない。 一撃で相手を戦闘不能にして、尚且つ相手を殺さないような部分。 もちろん一発で決めようとはしない。本来ならば幾多の斬撃から与える事の出来るというレベル。 しかし、今はそんな悠長な事は言ってられない。この1回の攻撃で決着をつけなければならなかった。 間合いは既にフラベルジュの射程距離内、勝は振り上げていた短剣をそのまま勢いをつけて振り下ろす。 ヴィータはその攻撃を最初っから想像していた。途中からあからさまに剣を振り上げていたからだ。 片方の膝の力をふっと抜かし、体を横に反らす。しかし、勝の攻撃はこれで終らなかった。 ぴたっとその場で止まり、手首を地面と平行にし、刃の向きを変える。 そこから先ほどよりも速い、猛烈な速度でヴィータの足を斬りかかろうとした。 足――そこを斬れば、治療しない限り行動に支障がでる。1番狙いやすく、死なない部分。 だから、気づいた時には……自分が宙に飛んでいたのは信じられなかった。 (あ……あれ……?) 脳が、頭がぐらぐらと廻る。舌を切ったのか、口からは血の味がした。 頬が言葉では表せない痛みに縛り付けられる。 そして地面に体ごと打ちつけて、その痛みによって意識を取り戻す。 その瞬間、どうして自分がそうなったのかわかった。 簡単な事だ。自分が斬る前に相手が先に攻撃を当てればいい。 自分はグーで頬を殴られて、吹っ飛ばされてた、という事になる。 その間にもヴィータは自分を飛び越えて、ドラゴン殺しの方へと向かう。 ガンガンに痛む顔を耐えながらも立ち上がる。 この間僅か数秒。しかしその数秒でなのはが攻撃に転じるのは十分な時間であった。 「……鳴り響け! 『ディバイン・シューター』、シュートッ!」 小さいが、魔力の固まりである光球がヴィータに襲い掛かる。 ヴィータにはあの攻撃がどんな物かわかっていた。 威力はそこまで高くはないが、なのはの操作の下誘導される魔法弾。 例え避けたとしても自分を狙おうと追ってくる。ならばどうやって防ぐ? 防御魔法の展開? いや極力魔力消費は抑えた方がよい。 と、その時自分の手に装備しているラージシールドの存在に気づく。 (こいつなら……いけるか!?) そう思い、主を守らんと盾を前に突き出す。 中央に宝石が組み込まれてる、一見したらただの盾だと思うが、魔法攻撃に対しても防御がある特殊な盾。 確かに自分が展開する魔法の方がいいが、向こうも威力が抑えられてる分こっちで十分! ……それがヴィータの考えであった。 結果としてそれは功を結んだ。 衝突しあう魔法弾と盾、相手はデバイスなしの上1発だけ、防ぎきるには十分。 魔力が盾から離れるようにどんどん拡散していく。 その光景に、なのはは僅かながら期待していた部分を裏切られたのであった。 (やっぱりこれじゃダメ……あれを使うしかない……) そう思い、再度見る八角形の物体。あれならばヴィータと少年を止められるのかもしれない。 しかしそれは、あれを手に入れる暇があったらの話、ヴィータはこちらに向かって走っていく、その距離後数m。 なのはは遠距離魔法専門、対するヴィータは近距離専門、身体能力が低いなのはにとって武器も防具も何もない状態絶望的。 しかし、逃げる事は出来ない。なぜなら彼女に後ろにはヴィータが狙っている大剣が落ちている。 ここで守らなければならない……あんまし自信はないが。 「させない!」 声の方へと向くヴィータとなのは。 勝は再度小石を投げる。今度はちゃんと振りかぶり、肩の勢いもつけている。 先ほどよりもスピードはついている。狙うは大剣を狙わんとしている女の子! 「ちっ!!」 舌打ちと共に一旦後退し、距離をとるヴィータ。 そして振り出しへと戻った。ただし、違う点もある。 それは武器の位置、勝の近くにはミニ八卦炉、ヴィータの近くにはメタルイーターMX、なのは近くにはドラゴンころしが落ちている。 距離はそれぞれ数m、いつ動こうか再度機会を伺う。 * * * その中で勝は1つの結論に至った。 2人から3つの支給品を守り通すのは不可能である事を。 1人は自分と同レベルの実力、もう1人は未だに未知数であるが、魔法みたいなのを使える。 相手に支給品を奪われぬように、且つ相手を戦闘不能状態に持っていくのはどう考えても出来ない。 ならばどうする? 答えがわかっているのに敢えて聞く自分。 決まっている、あのメタルイーターMXというのを使う以外他なかった。 (だけどどうする? どうやってこれを使って2人を止める?) 殺す 殺さない 2つの選択肢が勝の頭の中に展開される。 普通に考えたら殺すしかない。むしろあの銃を使って殺さないという展開が勝には浮かばなかった。 少しでも掠っただけでも致命傷になりかねない弾が、1秒で12発も発射される。 ならば……彼女らを殺すのか? ドクンと心臓が勝にもわかるようにはっきしと血を全身に送った。 自分自身の手で殺すとなると話は別だ。いやでも緊張してしまう。 勝の頭の中ではどちらの選択肢を選ぶべきか絶えず悩む事になった。 * * * (ちっ、このままじゃいつまで経っても手に入らねぇ!) ヴィータはどうしようもない苛立ちを、誰にもぶつけられずに心の中に抱え込む。 攻撃してきた奴を迎撃し、なのはの『ディバインシューター』をも防いだというのに少しだけ距離が縮まった程度。 お求めの武器を手に入れる為には、なのはを倒さなければならない。 しかしなのはを倒している間にも、向こうの奴が自分の近くに置いてある武器を手に入れる。 まさに動こうにも動けない状態、そんな状況にヴィータは腹立てていたのであった。 こうしている間にもはやてが危ない目にあっているかもしれない。 そう思うと早く動きたい気分でもあったが、自分を落ち着かせる。 ヴィータは相手の戦力を考えた。 なのはの方は丸腰、ポケットとかに隠し物をしていない限り武器も防具も何もない状態であるが、魔法を打てる。 少年の方はフランベルジュのみ、身体能力でいうなら自分とほぼ互角、油断できない相手。 先ほどのカウンターも偶然決まっただけ、次防ぎきれる自信はなかった。 この場合相手にしたくないのは少年の方、先に倒すべき存在だ。 それはなのは自身も同じ事を思ってる……と信じたい。 その時なのはと目が合った。 その瞬間、なぜかはわからないが、なのはが自身と同じ事を思っているという確信を得た。 このままうまく行けば成功、それ以外だったら失敗。 それは1つの賭け、代償は自分の命。 それでもヴィータは勝の方へと突っ込まずにはいられなかった。 * * * (このままじゃ……でもどうやってあれを?) なのはは、八角形の物体に何度も目をやる。 そしてなのはの行く手を遮らんと立っている少年。 あれさえ手に入ればこの勝負に勝てる自信があった。 しかし、先ほどのヴィータとの戦い、とてもじゃないがなのはに勝ち目はあまりない。 それを直感で感じた今、なのはからは動ける術がなかった。 (このまま魔法を詠唱しても、今度は詠唱中に攻められる……) 頼りとなるデバイスは手元にはない。あるといったら空を飛べるカード、と言っても彼女自身飛ぶ魔法は持っているのだが…… こういうときは詠唱の余裕を与えられる前衛がどうしても必要となってくる。 この状況で前衛となってくれる人は1人しかない。 と、その1人――ヴィータと目があった。 彼女があの少年の方に向かってくれるなら、これ以上のない味方である。 まぁそんな事はありえない事で……と思っていた。 しかし、その考えは一瞬で変わる。 * * * 最初に動いたのはヴィータであった。そしてやや遅れて詠唱を始めるなのは。 2人とも勝の方を向いている。 勝はやや驚きながらも、それでも冷静に2対1になったのだと判断した。 そして口には出さないが、一時的に味方となった仲間に2人は感謝する。 1人は後衛となり詠唱に入り、1人は前衛となり敵の方へと突っ込む。 「リリカルマジカル……」 「はぁぁああ!!」 (素手で攻めてくる!?) 勝の巴投げも、ヴィータのカウンターも防御の姿勢からの反撃技。 なのに今度は向こうから攻撃に転ずる理由が勝には……わからされた。 ヴィータの左手が動く――盾を装備している左手が。 勝は咄嗟に剣を出す。ぶつかり合う剣と盾、ヴィータは盾を鈍器として攻撃に走ったのだ。 互いに力が込められる。どちらも退こうとする気はない。 フランベルジュの剣にまとわりつく炎が盾を燃やさんとするが…… 勝は、ヴィータの持っているラージシールドの効果を知らない。 それは炎や冷気の魔法攻撃を受け流す魔法の盾。 つまりフランベルジュはこの戦いにおいてはただの剣と成り下がる! ならば力で押し通す。どちらも自身の持てる最大限の力を発揮しようとした……が。 ヴィータはニヤリと不敵な笑みを浮かべると、そのまま盾を自分の手から外した。 それと同時に、 「……鳴り響け! 『ディバイン・シューター』」 一歩下がるヴィータ。無意識の内に盾を手に取る勝。そして魔法弾を放とうとしてるなのは。 「シュート! アクセル!!」 今までとは最後の詠唱が違う。それは自身の魔法弾の加速度を上げる追加詠唱。 さらにそのラージシールドにはもう1つの効力――敵の攻撃を惹きつけ効果。 先のヴィータは盾を前に突き出していたので、なのはの魔法弾を簡単に防いだ。 しかし、今回は違う。 追加詠唱と惹きつける能力によって、その魔法弾の加速度は最大へと変わる。 勝は目の前に集中しすぎた。しすぎたからこそ、なのはの魔法弾を避けれずに直撃した。 「グッ……ハッ……!?」 腰からあまりよくない音が出てくる。魔法防御も何もない勝である。その被害は無論酷くないわけがない。 そのまま宙に浮いて、吹っ飛ぶ勝。 ちゃんと握っていなかった盾が勝の手から離れ、それを掴むヴィータ。 1人が倒れた今、2人がすべき事は自身が欲する支給品を手に入れる。 なのはは靴から羽根を伸ばして高速飛行し、ヴィータの靴には魔力が包み込まれた。 勝が倒された今、先ほどの関係は崩れ2人は敵対関係へと戻った。 このとき大事なのはいかにして早く武器を手に入れるか、ここで再度戦ってもジリ貧合戦、終わる要素がない。 そして……2人はほぼ同時にそれぞれの武器の下へと辿り着いた。 ヴィータは指輪に祈りを込める。先ほどまで使った魔力を回復しようと目論む。 指輪から小さな輝きと共に、自分自身魔力がやや回復したのがわかった。 だがそれは微々たる量、これだけじゃまだ不安が残る。 ヴィータは再度指輪に祈りを込めた。 * * * なのはは、ミニ八卦炉を手にしてから困った。 即ちどう使えばいいかわからなかった。 ストレージデバイスなのだろうか? とりあえず意思はなく話してくる様子もない。 どうすればいいのだろうかと辺りをキョロキョロ見渡すと、そこには小さな紙が落ちていた。 慌ててそれを取り、内容を見る。 そこには、このデバイスの発動詠唱と共に注意書きが書かれてあった。 なのはは2つに驚きを感じる。 1つはこの呪文の始動キー、4つ呪文があるがどれも同じ始動キーであった。しかし、正直いってあまり言いたくない詠唱である。 そしてもう1つは注意書き、 『きをつけないとじぶんもやかれてしまうぞ byメイオウじぇだ』 (そんなに威力の高い魔法なのかな……?) なのはは疑問を覚えながらもその注意書きの対処を考える。 ようはその威力が凄まじくて、自分に振りかかる。ならば、その対処はなのはの頭には1つしかない。 早速その魔法の詠唱を始める。 「守護する楯、風を纏いて鋼と化せ……」 そして振り返る。そこにはタイミングよく、あのとてつもなく大きい剣を持ち上げているヴィータの姿がいた。 考えている暇はない、むしろ恥ずかしがっている暇はない。 なのははミニ八卦炉を前に出す。そして詠唱を続ける。 「すべてを阻む 祈りの壁 来たれ我が前に! ワイドエリアプロテクション!」 ミニ八卦炉と手を境に展開される広域防御魔法、これで自分に振りかかる炎を防ぐという考えであった。 ヴィータも気づき、その大きい剣を持ちながら向かってきた。 こちらも迎え撃つ、威力の高いであろう上から3番目の魔法を叫ぶ。 「にっくきターゲットを狙い、放つは恋の魔砲! ファイナルスパーク!!」 * * * (くっ、間に合わないか!?) 指輪に祈る事3回、ようやく魔力も戻ってきた。 それらの魔力を早速自身の身体強化へと割り当てる。 そして持ち上げる、鉄の塊と言われてもおかしくない大剣を…… とてつもなく重量感があるが、振り回す事は出来る! なのはの方を見る。そこには既に広域防御魔法を展開していた。 なぜ防御魔法? と思ったが、目の前には八角形の物体が自分の方を向いている。 ヴィータの勘が囁く、あれは魔法であり防がなければまずいものであると…… しかしまだ距離はあり、既に詠唱は始まっている。。多分あの魔法は発動してしまうだろう。 と、自分が持っている武器を見る。 これならば、これならあの魔法を防げるのではないのか? なぜかそう思ってしまう自分、そしてあれこれ考える前に行動に移してしまう自分。 ヴィータは目の前にドラゴンころしを突き刺し、なのはと自分の間に割り込ませた。 「ファイナルスパーク!!」 と、なのはの魔法が放たれた。 その瞬間、高熱高圧の尋常じゃない熱量が発せられた。 ドラゴンころしを挟んでもわかる。この熱量は半端ない。 背中をドラゴンころしにあててラージシールドを顔の前に出し、体を縮ませる。 ドラゴンころしが防ぎきれない熱をラージシールドが受け流す。 かなり熱い。が、耐えられる熱さであった。 これをずっと浴びていたら間違いなくこんがり焼かれるだろう。もっともそんな風になる気はないのだが…… ヴィータは自身の武器と防具に感謝していた。 どちらかが欠けていたら間違いなく自分は死んでいたに違いなかった。いや、もしかしたら避けられるスピードでもあったかもしれない。 だがそんな事は気にする内容ではない。このまま行けば向こうの魔法は打ち切られる。そうしたらこっちの番だ。 そして10秒ぐらいだろうか? 周りには名残のように舞う紅蓮の火の粉…… なのはの魔法が打ち終わった証拠だ。 ヴィータはその瞬間飛び上がる。 2Mもの大剣を支えている柄を再度持ち、そのまま前に着地しようとする。 その勢いを利用して、地面に突き刺した剣を抜く。 なのはの方は完璧に虚をつかれいてる。 次の魔法を打てる状況はもうない。 詰んだ! そうヴィータは思った。 * * * 勝は腰の痛みに耐えながらも、立ち上がった。 骨は……折れていない、恐らく打撲程度の物だろう。 そして勝の視界には最悪な状況が展開されていた。 (2人共僕の支給品を……) 手に入れていた。もちろん「泥棒ー」とか言う気ははなっからない。 2人とも武器の方に夢中になっていて、自分の方には気づく様子がなかった。 それはそれでチャンスである。勝はズキズキする腰に喝を入れ、最後の武器の下へと向かう。 距離にしてそれは10Mあるかないか、それでも勝自身にとっては数倍の距離に感じてしまう。 と、その時である。 1人の女の子の声がした。先の言葉から考えるにそれは魔法の詠唱。 気になって目をやる勝の視界にはさらなる驚愕の光景が…… そこにはミニ八卦炉から出てくる量とは思えない程とてつもない炎が、もう1人の女の子を襲い掛かっていた。 しかし、その女の子はドラゴンろしを盾にしてそれすらをも防いでいる。 勝の思った通り、それらの武器は武器としての一線を越していた。 故に強く願う――この武器を使用不能にしなければ、と。 自然と足が速くなる。このままいけばあのドラゴンころしを持っている人が勝つであろう。 そうなる前に防ぐ。殺し合いを止める、そう願ったではないかと自分に言い聞かせる。 そしてメタルイーターMXの目の前に立つ。 (……あった、この手なら殺さなくて戦闘不能にする事が出来る!) 殺す 殺さない 再び現れる選択肢、それを1つの閃きによって選ぶ。殺さない方を。 勝はそこらへんに生えている雑草を乱暴に取って、唾をつける。 そしてそれを耳に入れて即席の耳栓を作った。 再び見る。ミニ八卦炉からは炎がちょうど切れ、ドラゴンころしの子の攻撃へと転ずる。 時間はもうない。考えている暇もない。向こうは気づく様子もないが大体距離は5M弱、きっと十分だ! 勝は仰向けとなって空を見上げる。 そのまま日向ぼっこというわけにはいかない。自身よりも長いこのメタルイーターMXを最大の力を使って持ち上げる。 地面と背中が接触している今、反動はそれなりに防げるだろう。 後は放つだけ!! 勝は意を決して引き金を引いた。 途端、空気が震えた。空を揺るがす銃声が辺り一面を轟き渡す。 耳栓をしてる勝でもわかる。これは今まで聞いた音は比較にならないほどであると。 それは音と呼べるような音ではなかった。 たった1秒、1秒で12発もの弾を勝は空へと撃ち込んだ。 勝自身即席の耳栓を作ったが、キーンとずっと鳴っている。 しかし静かであった。あの1秒が嘘みたいに静寂が場を支配してた。 勝はメタルイーターMXを放り投げた。 メタルイーターMXの反動だろうか、骨がキィキィと悲鳴を上げ、ズキズキと痛み出す。 1回深い深呼吸をした後、倒れたまんま体を横に向けた。 2人共倒れていた。起き上がる気配もなく、その光景に安堵の息が吐き出された。 (とりあえず……大丈夫かな?) 勝が1つの閃きによって浮かんだ考えがこれであった。 この銃はアホみたいに大きい、加えてその銃口も大きい。 ならばこれらから発生される音はどうなるだろうか? 比例して凄まじく大きい音ではないのではないだろうか? そして出た結論がこれであった。 弾で相手を殺すのではなく、音で相手を気絶させる。 それは賭けでもあった。これで相手が気絶しなければそれこそどうなるかわからない。 しかし、勝はその賭けに勝ったのだ。代償は体の痛みだが、それでも十分だ。 少なくとも1時間ぐらいは起きないだろう。もしかしたら聴覚に障害を起こしたのかもしれないが、そんな事は気にしていられない。 ならば後10分ぐらいはこうしていても大丈夫であろう。痛みを少し和らげるのは休息が1番、それはわかりきった事。 そしてある重要な事に気づく。 (この後どうしよ……) 【B-5/谷底の空き地/1日目/午前】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:気絶、魔力消費中、少し疲労、聴覚障害あり? [装備]:ミニ八卦炉@東方Project [道具]:クロウカード×1(翔)@カードキャプターさくら(ポケットに入っております) (ランドセルごとエヴァに預けてきてしまいました) [思考]:なし 第一行動方針:??? 第二行動方針:ニケ・エヴァと再度合流し、自分の友人やニケ・エヴァの仲間を探す。 第三行動方針:仲間や情報を集める。特にフェイトは使える知識を持っているはず。 基本行動方針:仲間と共にゲームから脱出。できれば主催者打倒 【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:気絶、魔力消費小、若干の疲労、巴投げされて背中に軽い打撲、聴覚障害あり? [装備]:勇気ある者の盾@ソードワールド、祈りの指輪@DQ、ドラゴンころし@ベルセルク [道具]:基本支給品 [服装]:普段着(ドクロのTシャツ、縞模様のニーソックス等) [思考]:なし 第一行動方針:??? 第二行動方針:はやてを探す(手段は選ばない?) 基本行動方針:はやてを見つけ出し、守り抜く。 【才賀勝@からくりサーカス】 [状態]:両手の掌に軽い火傷、腰から背中にかけて打撲、聴力一時損失 [装備]:フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア [道具]:基本支給品のランドセル (ランドセルの中身は近くに散らばっています) [服装]:上半身裸(シャツは引き裂いてしまいました) [思考]:つ、疲れた…… 第一行動方針:とりあえず少しだけ休む 第二行動方針:2人をどうするべきか考える 第三行動方針:工具を探し出し、手加減すら出来ない強力過ぎる武器を破壊or封印する。 基本行動方針:殺し合いを止め、ゲームを壊す 参戦時期:???? [備考]: 勝の基本支給品一式(ペットボトル1本消費済み)が、3人のすぐ傍の地面に落ちてあります。 谷底の3人がいる場所は、山頂にいる3人の位置からは直接は見えません。 周囲にメタルイーターMXによる轟音が響き渡りました。 ≪099 水中追跡行 ~Little Seeker~ 時系列順に読む 106 遊ぼ♪≫ ≪103 不思議の国のアリスゲーム 投下順に読む 105 救いの棟は紅く染まりて≫ ≪073 それはきっと唯一の方法 高町なのはの登場SSを読む 123-1 それは狂的なまでに(前編)≫ ヴィータの登場SSを読む 才賀勝?の登場SSを読む
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※注意点 現状ではWindowsVictriaでは動作に不都合が多かったり重くなる欠点があります Victriaに乗り換え、またはVictriaPCに買い換えようとする方はその点を注意して下さい 最新PCはVictriaが多いので、OSだけXPも買ってきてデュアルOS環境にするなどの対策が必要でしょう 【ゲームとして動作できる最低スペック(筆者の例)】 CPU :Pentium3 3GHz Mem :1.5GBくらい OS :WindowsXP グラボ:PCI(Expressではない)接続のGeforce6200→コレ(バッファロー社のサイト) 解像度:1280×1024 これでファークリップ1/4設定程度ならゲームとしては支障やラグも無くそこそこ動きました ちなみにグラボなしではFEZは動作しません 【ツクモのFEZ推奨PC】 CPU :Core 2 Duo E6850 Mem :2GB OS :WindowsXP グラボ:8600GTS 解像度:1680×1050 ツクモのFEZ推奨PCです。この環境だとファークリップ最大でFPS60~80前後 ファークリップ8割くらいに落とさないと重く感じるので、8600GTSではやや力不足かも知れません 9600GTが出た今時8600GTSを買うメリットは皆無なので新しくPCを買う人はそちらを用意すべきでしょう 9600GTの人柱を望む 以下PCスペック自慢や低スペック自慢をお願いします ■Intel® Core™ 2 Duo E8400 (デュアルコア/3GHz/L2キャッシュ6MB) ■Intel® P35 Express チップセット ATXマザーボード ■2GB メモリ (DDR2 SDRAM 800MHz / デュアルチャンネル) ■500GB ハードディスク (7200rpm / シリアルATA II) ■DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R×18/ DVD-RAM×12/ DVD2層書込み対応) ■NVIDIA®GeForce® 9600GT 搭載ビデオカード(512MB / PCI Express) ■Windows® XP Home Edition 搭載 これ11万くらいなんだが買いなんだろうか・・・ 名前 コメント
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Episode 7 - Ellion, The Blaze Duke
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Blaze Of Glory 再びあのサイレンが鳴り、建物全体が震え、変貌していったのは、ジルが耳を澄ませて非常扉の外の様子を窺っている時だった。 手の中で蠢き、変化していくドアノブの感触に、ジルは思わず手を放す。 生理的不快感を催す赤黒い汚れは、天井や壁に染み込む様に消えていった。赤く錆びたフェンスは、見慣れた木製の壁に変わっていった。 数秒後にそこに現れたのは、いつも通りに近いラクーン警察署の風景だ。 だが、この現象は先程体験している。二番煎じのドッキリにそう驚いてやるつもりはない。気を取り直し、ジルは改めて表の様子を窺った。 ケビンとジムだろう。先程から表では、はっきりとは聞き取れないが声が聞こえてきていた。2人はこちら側に回り込んでいるらしい。 だとしたら、あの大蛇もケビン達を追ってこちらに来ているはず。下手に扉を開けてはトモエやハリーにも危険が及ぶ恐れもある。 時間は惜しいが、署の西側から回り込んでオフィスを目指す方が良いかもしれない。 それとも危険を承知で一気に階段を駆け抜けるか――――。 「ま、待って!」 ジルが扉を開くか決めあぐねていると、トモエの声が背中に投げかけられた。 左手の位置をそのままに、どうかしたのか、と視線でトモエに問いかける。 トモエはこめかみを抑えながら、宿直室や署の地下へと通じる廊下の扉に顔を向けていた。 「こっちに誰かいる。よく分からないけど猟銃……みたいな大きい銃を持ってる人が……」 「猟銃? 何故分かるんだ?」 「見えるの。自衛隊みたいな格好してて、走ってる……」 「……それはどういう――――」 2つ目の疑問をハリーが言い終えるより先に、廊下側から何かが聞こえてきた。 全員が口を閉じ、廊下に集中する。聞こえてきたのは、足音だった。 「2人共、そっちに入って」 一旦オフィス内に戻る様に指示を出し、ジルはオフィスの入口から廊下の扉へと拳銃を向けた。 トモエの遠くを見通す力は、どうやら本物らしい。足音は次第に大きくなり、扉の前に到達する。 「そこで止まって! こっちは銃を構えてるわ!」 ジルの叫びに、返答はなかった。代わりに、扉がゆっくりと開かれる。 物陰に隠れているのか、相手の姿は見えない。男の低い声がジルの耳に届いた。 「あんたは?」 「警察よ。あなたが銃を持ってるのは分かってる。 私に撃たせたくないなら銃を下ろしてゆっくりと出て来て!」 暫しの沈黙の後、廊下から2人の男が姿を見せた。 1人は迷彩服を着たスキンヘッドの東洋人。もう1人は、まだ少年だ。 「あんたらは3人か? 化物じゃないみたいだな」 「結局あっち通れなくて、結果オーライだったかもしれませんね」 「あなた達は? いえ、待って。その銃器はここで見つけたもの?」 ジルの質問に、少年は素直に頷いた。 男達が何者か。どうしてこちらの人数を言い当てたのか。気になったが、今はそれよりも彼等の手にする物騒な重火器に目が行った。 スキンヘッドの男の武器も、少年の武器も、どちらも今ジルが喉から手が出る程に欲しかったものだ。 この男達に敵意はない様子。ジルは銃を下ろし、謝罪の言葉をかけた。 「ごめんなさい。でも事情の説明は後にさせて! 今は――――」 ジルの声を、表からの軽機関銃の銃声が掻き消した。 扉のすぐ向こうで、ケビン達が戦っている。理解した瞬間、ジルの身体は動いていた。 「貸して!」 半ば強奪するかのように、少年の持つグレネードランチャーと弾薬を拝借し、ジルは非常階段へと続く扉を乱暴に開いて外に飛び出した。 外にはいつの間にかまた、真っ白な濃霧が発生していた。その中に巨大な影が見える。 ジルは申し訳程度に備え付けられた非常階段の踊り場から数段昇り、目を凝らした。そこに見えたのは――――。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 「おいおい!? またかよ!?」 それはまるで、その轟音に応じるかの様に起こった。 何時間か前、この街に迷い込んですぐに起こった現象と同様の周囲の変化。世界がざわつき、蠢き、一変しようとしている。 それ自体は良かった。薄汚れた世界が元に戻るだけ。何ら不都合はなかったはずだ。 だが、ケビンとジムの置かれた状況で、それはあまりにも致命的な変化だった。 「な、なんだこりゃ!?」 ジムの身体の下にある金網フェンス。ケビンが今7フィート程登っている金網フェンス。 そのフェンスもまた、世界と共に変わろうとしていた。 フェンス越しに見えているはずのジムの身体が、徐々に、徐々に、灰色に遮られていく。 手に食い込んでいた金網の感触が、固く冷たいコンクリートの感触へと移行していく。 フェンスがコンクリート塀に変貌していき、金網にかけていた足が、手が、押し戻されていく。 このままでは落ちる。本能的にケビンはジムに手を伸ばした。だが、フェンス――――いや、塀の上ではジムもまたバランスを崩していた。 「ちっ!」 「うわあっ!」 これ以上は体勢を保てないと判断し、ケビンは自ら塀から飛び降りた。同時に塀の向こうでドサリ、と大きな音を立ててジムが落下した。 振り返り、フェンスだった塀に触れてみる。その感触は間違いなく、ただの塀だった。押してみても、叩いてみても、フェンスだった面影はどこにもない。ラクーン警察署の、あのコンクリ塀だ。 「いくらなんでもそりゃねえだろ……」 ケビンは眼前にそびえ立つ塀を恨めしそうに見上げた。手を伸ばそうとも上までは届かない。 こうして向き合ってみて改めて理解する。激痛に耐えながらこれをよじ登るのは、やはり不可能だ。 「ジム! 大丈夫か!?」 「大丈夫じゃねえよ! すげーいてえよ! もう死ぬかもしれねえ!」 「よし、大丈夫だな! ちょっと――――」 後方で、巨体が引き摺られる様な音が聞こえてきた。 手を貸してくれ。そうジムにかけようとしていた言葉を飲み込み、ケビンはゆっくりと振り返る。 いつの間にか、周囲には夕方と同じ様に真っ白の濃霧が発生していた。その濃霧の奥。角を曲がり這い進んでくる巨大な影。 それを見たケビンの胸中に静かに、しかし急速に広がっていくのは――――ある種の覚悟だった。 「……やれやれ。どうやら進退窮まったな。ジム! ヘビ野郎が来たぞ! 早く逃げろ!」 「はぁ!? あんた何やってんだよ!? 早くこっち来なよ!」 ジムが塀をよじ登る音が耳に届く。手を貸してくれるつもりなのだろう。 その心遣いはありがたいが、今は同時に疎ましくも思えた。 「無理だ、さっきの鉄柵ならまだしもこれじゃ間に合わねえよ。ここは俺に任せて先に行きな!」 「それ、何の、セリフ!?」 頭の上からジムの声が聞こえた。見上げれば、ジムが塀にしがみつき、顔を出していた。 蛇の影を見て慌てて手を伸ばすが、ケビンにそれを掴む気は、ない。 「何ってわけじゃねえけど、ちとありきたりすぎたか? オリジナルだよ。元ネタはねえ」 「分かったよ! 何でもいいから早くしろって!」 その手を掴めば、何のことはない。大蛇の餌が1つ増えるだけだ。 ケビンはベルトに挿していた日本刀を鞘ごと引き抜き、先端でジムの額を強く押した。 再びジムの落下音と、みっともない声が辺りに響いた。この数日間うんざりする程聞いてきたその悲鳴も、これで聞き納めだ。 結局最期に見る顔はジムの間抜け面か。そう思えば、妙に笑えてきた。 「お前はジルが来るまで逃げ回るんだろ? その役は任せたからよ、役目果たせよ!」 「おい……ケビン! ……マジかよ!? ちくしょうっ! ケビンッ!」 再度かけられるジムの声を無視して、ケビンは大蛇へと足を踏み出した。 最期くらいは、格好つける。それにはおあつらえ向きのシチュエーションだ。 囮役でも充分格好はつけられたと思ったが、どうやら運命にNGを出されたらしい。まさかのテイク2だ。 「ジェニファー・ロペスにゃなれなかったか……」 吐き捨て、ケビンはニヤリと自虐的な笑みを浮かべた。 当然だ。所詮自分はただの警察官。S.T.A.R.S.達のような英雄には選ばれなかった男だ。 所詮自分はただのその他大勢。ラクーンシティで死んでいった同僚達と同じ。出演者の1人にはなれても主人公にはなれやしない。 所詮自分はどう足掻こうともラクーンシティからの脱出も叶わず、あの大学で死の運命を待つだけだった、ただの――――「あんちゃん」だ。 追跡してきた死の運命が、亡者の仲間入りでもなく、スキンヘッドの大男でもなく、核爆発でもなく、この蛇だった。それだけの事。 「まあ……あの映画でジェニファー・ロペス大した事してねえけど」 日本刀の鞘を投げ捨て、ケビンは呟いた。距離が縮まり、夜霧の中の大蛇の姿が鮮明になる。 大蛇はその巨大な上体を起こし、鎌首をもたげた。その体勢を保ったまま、迫り来る。 怒りが満ち満ちた瞳孔にケビンが映し出されていた。 ライオンや子像ですら一呑みに出来そうな程に開かれた大口は、どこか笑っている様にも見える。散々お預けを食らった獲物に漸くありつけるのが余程嬉しいのか。 そう、自分は、食われて死ぬ。それはおそらく曲げようのない未来だ。だが、T-ウィルスに侵されている自分には、それはマシな死に方なのかもしれない。 少なくとも、亡者の仲間入りを果たして誰かに襲いかかる様な真似はしなくて済む。 最後の晩餐――――スペシャルミールが人肉だなんて、絶対に御免だ。 大蛇の上顎の中で、牙が持ち上がる。ケビンは日本刀の柄を逆手に握り、鋒を地面に向けた。 これが最後の仕事だ。自分には、この大蛇を駆除する事は出来ないが、身体は言う事を聞かないが、やるだけの事はやらねばならない。 「てめえのスペシャルミールは、ケビン・ライマンシェフ特製ダイエットフードってことだ……!」 駅でこの蛇に鉄パイプをはめ込んだ要領を思い出す。今度はあの時よりも極力深く、だ。 大蛇が若干頭を後方に引いた。それは、捕食の予備動作。 チャンスは一度きり。テイク3は、無い。 ケビンは右腕を身体に引き寄せ、力を込めた。直後に、大蛇の大口が一瞬でケビンに覆い被さり、巨大な毒牙がケビンの背中を貫通した――――。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ジルが目を向けた先。濃霧の中に見える大蛇の口には、人間らしきものの下半身が咥え上げられていた。 ケビンか、ジムか。そこまでは視認出来ない。しかし、大蛇よりも先――――署の給水塔へ続く階段辺りからだろうか。 闇と霧に包まれ見えはしないが、そこから聞こえて来るのはジムの悪態だ。 状況は分からないが、ジムはあの位置から大蛇に向かい軽機関銃を撃ち込んだらしい。 生存しているのがジム。となれば、咥え上げられているのは――――。 「ケビン……ッ!」 全身が、怒りで震えた。ジルは非常階段の手すりに足をかけ、庭に飛び降りた。グレネードランチャーを構え、確実な射程まで距離を詰める。 大蛇はケビンを咥えたまま頭を大きく振り、コンクリート塀に打ち付けた。塀が破壊され、破片が辺りに飛散する。 近付くジルに気付いていないのか、それともケビンに気を取られているのか、大蛇はジルに対し、何の警戒も見せなかった。 迷わずジルはトリガーを引いた。硫酸弾が光と変わり、大蛇の背中に着弾する。 奇声を上げて、大蛇がジルを振り返った。そこでジルは初めて大蛇の異変に気が付いた。 威嚇する様に開かれた大口。その下顎に、日本刀が突き刺さり、貫通していたのだ。ケビンが見つけてはしゃいでいた、あの日本刀だ。 ケビンが、やったのだ。捕食の際の大蛇が咥えこむ力を利用して、日本刀を突き立てたのだ。あんな、ポンコツの身体で。自身の命を賭けてまで。 上顎の巨大な牙に貫かれているケビンの肉体が呑み込まれていない理由が何となく理解出来た。 日本刀が邪魔をしてなのか、或いは下顎の筋肉が断裂したのかまでは分からないが、上手く呑み込めないのだ。 そして今、大蛇はその日本刀をどうにか取り除こうと躍起になっている。 牙も使えず、獲物を呑み込む事も出来ず、獲物に対する執着も薄れているのであれば、大蛇の脅威は大幅に下がっている。倒すなら今しかない。 ケビンがすぐそこに居るというのに、彼の不敵な笑いが脳裏を過ぎった。 マーク・ジャクソンもびっくりのナイス・アシストだろ? そんな、いつもの軽口が聞こえてくる気がした。 滲む涙を、唇を噛み締めて堪えた。零れそうになる嗚咽を、喉に力を込めて堪えた。 ジルはグレネード弾をリロードした。そして1発、また1発と、硫酸弾を閃光に変え、確実に撃ち込んでいく。 硫酸弾が大蛇の表皮で爆発し、煙を上げて鱗を溶かしていく。肉が焼けただれていくのが確かに見て取れた。 ジルの背後から、2つの爆音が轟いた。思わず振り返れば、そこに居たのは2人の東洋人だ。 「な、何だよこれ……蛇、なのか……?」 「須田! 彼女が撃った場所を狙え! それ以上近付くなよ!」 「は、はい!」 迷彩服の男が一目で、冷静で的確な指示を出した。 強靭な鎧が剥げ落ちて曝け出されたその皮膚に、容赦無く2つの機関銃からの銃弾の嵐が流れ込む。 緑色の血液が激しく吹き出すその傷口を抉るべく、ジルはランチャーを撃ち込んだ。 大蛇が怒りを顕にして頭を振るが、その抵抗も近くの塀を粉々にするだけだった。 口の中の異物を取り除く。その本能と反射に妨害された大蛇の動きは散漫で、どれだけ暴れても一定距離を保つ3人には届かない。 3人はリロードを繰り返し、撃ち続ける。激しい光と音の中、大蛇の鎌首は、徐々に高度を下げていく。上げる奇声は、小さく、か細く変わっていく。 「借りるわよ……!」 弾薬の尽きたランチャーを捨て、置かれたサイドパックから取り出すのは使い慣れたイングラム。 最早地面に伏しているに等しい大蛇の身体に向けて、ジルはトリガーを引き続けた。 大蛇が完全に動かなくなるまで。大蛇の全身から流れる血が、その絖ついた身体を緑色に染め上げるまで。ジルは、トリガーを引き続けた――――。 【ケビン・ライマン@バイオハザード・アウトブレイク 死亡】 【ヨーン@バイオハザードシリーズ 死亡×1】 【D-2/警察署・敷地内/二日目深夜】 【ジル・バレンタイン@バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ】 [状態]:疲労(中)、深い悲しみ [装備]:マシンガン(0/30)、ハンドライト、R.P.D.のウィンドブレーカー [道具]:キーピック、M92(装弾数9/15)、グレネードランチャー(0/0)、M92Fカスタム"サムライエッジ2"(装弾数14/15)@バイオハザードシリーズ、 ナイフ、地図、携帯用救急キット(多少器具の残り有)、45オートの弾(14/14)、ショットガンの弾(7/7)、グリーンハーブ [思考・状況] 基本行動方針:救難者は助けながら、脱出。 1:トモエ達に説明をする 2:警察署で街の情報を集める。 ※ケビンがT-ウィルスに感染していることを知っています。 ※闇人がゾンビのように敵かどうか判断し兼ねています。 【須田 恭也@SIREN】 [状態]:健康、怪物を倒した高揚感 [装備]:9mm機関拳銃(0/25) [道具]:懐中電灯、H K VP70(18/18)、ハンドガンの弾(140/150) 迷彩色のザック(9mm機関拳銃用弾倉×3) [思考・状況] 基本行動方針:危険、戦闘回避、武器になる物を持てば大胆な行動もする。 1:この状況を何とかする 2:自衛官(三沢岳明)の指示に従う 【三沢 岳明@SIREN2】 [状態]:健康(ただし慢性的な幻覚症状あり) [装備]:89式小銃(0/30)、防弾チョッキ2型(前面のみに防弾プレートを挿入) [道具]:マグナム(6/8)、照準眼鏡装着・64式小銃(8/20)、ライト、64式小銃用弾倉×3、精神高揚剤 グロック17(17/17)、ハンドガンの弾(22/30)、マグナムの弾(8/8) サイドパック(迷彩服2型(前面のみに防弾プレートを挿入)、89式小銃(30/30)、89式小銃用弾倉×9、89式小銃用銃剣×2) [思考・状況] 基本行動方針:現状の把握。その後、然るべき対処。 1:落ち着き次第彼女達(ジル)に話を聞く 2:民間人を保護しつつ安全を確保 3:どこかで通信設備を確保する 【D-2/警察署2F屋上/二日目深夜】 【ジム・チャップマン@バイオハザードアウトブレイク】 [状態]:疲労(中) [装備]:26年式拳銃(装弾数6/6 予備弾4)、懐中電灯、コイン、MINIMI軽機関銃(0/200) [道具]:グリーンハーブ:1、地図(ルールの記述無し)、 旅行者用鞄(鉈、薪割り斧、食料、ビーフジャーキー:2、 栄養剤:5、レッドハーブ:2、アンプル:1、その他日用品等) [思考・状況] 基本行動方針:デイライトを手に入れ今度こそ脱出 1:終わったのか……? 2:ハリーと一緒に研究所へ行く 3:死にたくねえ 4:緑髪の女には警戒する ※T-ウィルス感染者です。時間経過、死亡でゾンビ化する可能性があります。 【D-2/警察署内非常口手前/二日目深夜】 【ハリー・メイソン@サイレントヒル】 [状態]:健康、強い焦り [装備]:ハンドガン(装弾数15/15)、神代美耶子@SIREN [道具]:ハンドガンの弾:20、栄養剤:3、携帯用救急セット:1、 ポケットラジオ、ライト、調理用ナイフ、犬の鍵、 [思考・状況] 基本行動方針:シェリルを探しだす 1:どうなったんだ……? 2:研究所へ行く 3:機会があれば文章の作成・美耶子の埋葬 4:緑髪の女には警戒する 【太田 ともえ@SIREN2】 [状態]:右頬に裂傷(処置済み)、精神的疲労(中)、焦燥 [装備]:髪飾り@SIRENシリーズ [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:夜見島に帰る。 0:ケビンは……? 1:夜見島の人間を探し、事態解決に動く。 2:ケビンたちに同行し、状況を調べる。 3:事態が穢れによるものであるならば、総領としての使命を全うする。 ※闇人の存在に対して、何かしら察知することができるかもしれません ※幻視のコツを掴みました。 ※裏世界の警察署地下駐車場スロープは崩落している為に通行は不可能です。 ※ヨーンはゾンビを3体呑み込みました。もしも彼等にも鏡石の効力が発動するとしたらゾンビとして蘇ります。 サイレンが鳴っていた。 それに誘われる様に、身体が勝手に動き出した。 まだ治していないのに。まだ治していなくてはならないのに。身体は動き出した。 自分の意思では止められない。 あの声が自分を呼んでいる。 あの声の元に行かなくてはならない。 何故かは――――分からない。 分からないが、行かなくてはならない。 何を優先しても。例え憎い上官が目の前にいようとも。 行けばきっと、今よりも――――。 【D-2/警察署地下駐車場→???/二日目深夜】 【永井頼人(半屍人)】 [状態]:海送り [装備]:無し [道具]:無し [思考・状況] 基本行動方針:赤い海へ…… 1:海送り、海還りを終える 2:目標(呼ばれし者及びクリーチャー)を探し殲滅する ※第2回サイレンがなり、それまでにサイレントヒルに存在した半屍人が海送りの状態に入りました。 海送り状態では他のクリーチャーには攻撃されない事とさせて頂きます。 どの程度の時間で海送りが完了するかは後続の書き手さんに一任します。 ※第2回サイレン後に登場した半屍人には今回の海送りは適用されません。 back 目次へ next ワルタハンガ 時系列順・目次 鬼の霍乱 ワルタハンガ 投下順・目次 『澱み』 back キャラ追跡表 next ワルタハンガ 須田恭也 春のかたみ ワルタハンガ 三沢岳明 春のかたみ ワルタハンガ ハリー・メイソン 春のかたみ ワルタハンガ ジル・バレンタイン 春のかたみ ワルタハンガ 太田ともえ 春のかたみ ワルタハンガ ジム・チャップマン 春のかたみ ワルタハンガ ケビン・ライマン 死亡